歯科医師必見!転職する目的を明確にしよう。

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歯科医師の皆さんが転職を考える理由はさまざまでしょう。どんな理由で転職を考えているのか。まずは、気楽な気持ちで原稿用紙に向かい、自分の思いを文章にまとめてみましょう。
でも、実際に書いてみると、意外に上手にまとめられないものです。
ということは、自分の考えが明確になっていないということになります。

「書く」ということは、「考える」ことです。「自分はなぜ転職を考えているのか」と自らに問いかけてください。今回のテーマは、「転職する目的を明確にする」です。

技術を身に着けるため医院へ

「将来、独立して開業する」と、多くの歯科医師は独立を目標に掲げていると思います。歯科医師のAさんは歯科大学時代から独立することを目標にしていました。6年次には国家試験に合格するための勉強に集中しながらも、一方で、マッチング制度を利用して、できるだけたくさんの医院の情報を集めました。

ご存知のように歯科医師を育成する教育システムは大きく変化し、かつてのように、医局が研修や就職先を紹介してくれる時代は終わりました。自らの努力で修行を積む医院を探し、就職先を決めなければならない時代になったのです。

「独立のためには技術を身に着けることが第一だ」と考えたAさんは、3次元のデジタル撮影が可能な歯科用CTやレーザーなど最新の設備を備え、多くの歯科衛生士を雇って予防医療にも力を入れている、大学の先輩が運営する医院で助手として働く道を選びました。給料は相場に比べて低かったものの、技術を学び、身に着け、そして、磨きました。同時に開業のための資金をコツコツと貯蓄し、三十代で独立することができました。

転職する目的を明確にして努力を重ね、夢を実現したAさんは「開業医は歯科医師としての技術のほか、経営能力などが必要で苦労も多いのですが、仕事は楽しいし、歯科医は天職だと思っています。技術を身に着けるために最良の医院を修行の場として選んだことが今につながっています」と笑顔で振り返ってくれました。

自分の生活を取り戻すため転職

東京のある大病院で働いていたB子さんは「自分の生活を取り戻したい」と考えていました。「歯科医師になりたい」と日本歯科大学に入学。ところが、同僚の中には「医者になれなかったので歯科医師を選んだ」という人が多くショックを受けたといいます。

大学卒業後、先輩に紹介してもらった診療所で3年間、助手として働き、その後、大病院の外科医師として採用されました。年収は1,000万円と高かったものの、朝8時から夜8時まで働き詰め。1日に50人もの患者を治療する日が常態化し、心身ともにボロボロになったそうです。

「自分を取り戻す」と決心して、大病院を辞め、勤務体系がしっかりした歯科医院に転職しました。B子さんは「歯科医師としての仕事と自らの生活を両立できるようになりました。給料は安くなりましたが、誇りを持って仕事ができるようになりました。転職を決心してよかったと思います」といいます。

明確な目的がない転職はうまくいかない

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冒頭に述べたように、歯科医師の転職理由はさまざまです。Aさんの場合は、「開業に向けてしっかりとした技術を身に着ける」こと。B子さんは「自分の生活を取り戻す」という目的がありました。明確な目的がなく、思い立って転職しようとしてもなかなかうまくいくものではありません。

大きな歯科医院から誘いがあったり、知人から給料の高い歯科医院への異動を勧められたりして転職するケースもありますが、すべてがうまくいくわけではありません。「転職してはみたけれど…」と後悔することも決して少なくないのです。

こうした失敗をしないためにも、AさんやB子さんのようにしっかりと自分と向き合って、確固たる目的を自分のものにすることが大切です。

時間をかけて心の準備を

転職の目的はどんなものでも構わないと思います。「審美や矯正の技術を身に着けたい」「小児医師としてプロフェッショナルになりたい」「将来の開業資金を作りたい」「たくさんの報酬を得たい」「仕事と家庭の両立をしたい」「自宅の近くで働きたい」など。しかし、その目的は本当に自分自身が望んでいることなのか。時間をかけてじっくりと転職ための心の準備をすることをお勧めします。

転職情報は、歯科医師専門誌やインターネットの歯科医師求人サイト、卒業した大学や友人・知人、先輩らからのアドバイス、人材紹介会社やハローワークなど、巷に溢れています。その中から、ベストな情報を選び出すのは、なかなかむずかしいものです。
でも、転職の目的がはっきりしていれば、多くの求人情報の中から自分にふさわしい情報を選ぶことができます。その上で、転職候補先に足を運び、病院内の様子、経営者の考え方、勤務体系、評判などを調べ、自分の目的の実現にふさわしい転職先を決めることが大切です。

長持ちするいい家は土台がしっかりしています。これは仕事にも当てはまることで、転職の土台となるものは目的を明確にすることであり、これがしっかりとしていれば、転職後も安定して長く働くことができるでしょう。


この記事の筆者:デントプレス

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