必見!成功できる開業医の『適正』とは!?

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「勤務医になるか、開業医になるか、それが問題だ!」と悩んでいる研修医や勤務医は多いかもしれません。

臨床経験を積んである程度の実力が備わってくると、自分の現在の待遇や年収に満足できなくなり、「開業」を意識し始める人も多いのではないでしょうか。「開業医の方が、勤務医に比べ収入が多い」、「組織に縛られることなく働くことができる」、「夜勤などからも開放されるし……」というような認識が開業願望につながっていくように思われますが、果たしてこの認識は正しいのでしょうか。

開業医の平均年収は約1,000万円

開業医と勤務医の年収を比較してみましょう。
中央社会保険医療協議会(中医協)が実施している医療経済実態調査によると、開業医の平均年収は2008年1,335万円、09年1,099万円、10年1,113万円、11年1,083万円、12年1,096万円となっています。

年を経るごとに微減の傾向がありますが、約1,000万円というところでしょうか。この年収は、医業収入からスタッフの給与、医薬品費、歯科材料費、建物や医療機器の減価償却費などを引いて算出したもの(損益差額)です。

さて、1,000万円という年収はあくまでも平均で、同調査をもとにして日本歯科医師会などが分析したところ、開業医は4極に分化しているそうです。年収2,000万円以上が15%、700万円から1,500万円が45%、450万円以下が30%と分布し、「200万円以下は5人に1人いる」というショッキングな意見をいう歯科医師もいます。

常勤の歯科医師の年収は450万円~800万円

他方、勤務医の年収は、勤続年数や専門技術などによって異なります。一般的に常勤の歯科医師の場合の月収は30万円から50万円ほどといわれ、賞与を加えると年収は450万円~800万円。

ただ、歯科医師の技量によって年収の幅は大きく、福利厚生分野の研究をしている労務研究所の調査では、大病院に勤務する歯科勤務医の2012年度の年収は1,405万円というデータもあります。

これは、開業医の平均1,000万円を大きく超える収入を得ていることになります。ただ、近年は年収200万、300万の勤務医も増えているとも言われています。

年収2,000万円以上の開業医、いわば勝ち組医師は「プラチナ医師」と呼ばれます。高級住宅に住み、高級車を所有し、年末年始は海外旅行などといった「憧れの高給取り」のイメージが出来上がっていますが、実際は違います。

人一倍勉学に励んで新しい知識を取り入れ、人の2倍、3倍働いて技術を向上させる努力を怠らず、先を見て変化に対応できる医院経営を実践している人たちであり、経営者としてのスキルに優れている人たちなのです。仲間の歯科医師たちは「別の職業についても彼らは成功するだろう」といいます。

これらのデータを見ると、収入面からだけで開業医か、勤務医かを選択することは極めて難しいということになるのではないでしょうか。

開業費用は最低でも5,000万円

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開業するには資金が必要です。最低でも5,000万円とも言われています。金融機関から融資を受け、患者を確保するために設備の充実を図ります。医院の改装費に1,500万円、治療のユニット台は300~500万円。歯科用CTに1,500万円、レーザーに400~700万円、マイクロスコープに300~500万円、レセプトコンピューターは300万円……。
歯科衛生士も増やそう、勤務医も入れようなどとなると、いつのまにか億を超える借金を背負うことにもなりかねません。

生き残りのため、中には経費を極力抑え、家族をスタッフとして利益率を上げようとする開業医も少なくないといいます。開業して成功するためには、しっかりとした知識と経験、目標と計画、覚悟が必要となるでしょう。

勤務医とて苦労はたくさんあります。夜勤や当直など拘束時間が長く、大病院では出世競争もあります。待遇や給与に納得がいかないことがあるかもしれません。しかし、多くの患者を治療することで経験を積み、矯正やインプラントなど高度な技術を身に着ければ、多くの患者に感謝され、高い報酬を得ることも可能です。公立の病院であれば、安定した雇用と収入が約束され、安心を手に入れることもできます。

それぞれの適性に合った道を選ぶことが成功への近道

「開業医も勤務医も大変」というのが現実です。発想を変えれば、どちらも勝ち組となるチャンスがあるのです。歯科医師の働く場は、勤務医、開業医だけではありません。臨床経験をもとに論文を発表する研究者、麻酔、画像診断、厚生労働省の医系技官、化粧品会社や製薬会社でも活躍の場があります。

開業医になるには歯科医師としての知識や技術に加え、人事マネージメント能力、経理や財務の知識など経営の才能、コミュニケーション能力や営業力などが不可欠です。開業医か勤務医かの二者選択ではなく、それぞれの適性に合った道を選ぶことが成功への近道といえるのではないでしょうか。


この記事の筆者:デントプレス

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