働く前に必ず確認!歯科医院の見学時にチェックしておきたい項目

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歯科医院で実際に働くにあたって、勤務先をどのように選ぶべきかについて考えてみます。当たり前のことですが、これはとても重要な問題です。どんな仕事にも嫌なことや、辛いこと、堪え忍ぶことがついて回るものですが、それが自分の成長につながる職場であってほしいものです。

せっかく勤めてみても、仕事が楽しくなく、学びも気づきもなかったとしたら、それはとても不幸なことです。歯科医院の見学時のチェックポイントを、専門家や歯科医の先輩たちの助言から考えてみました。

そこに歯科衛生士の名前はありますか

先輩たちの助言の中でも「目からウロコ」の指摘に「グレーシーキュレットに衛生士の名前を書いて分別しているところは当たり」というものがあります。学生時代にグレーシーキュレットの使い方をあまり勉強したことがないという人は意外に多いようなのですが、実際の治療現場に出ると極めて大切な仕事になります。グレーシーキュレットは衛生士にとっての「魂」とか「料理人にとっての包丁」と呼ぶ人もいるようです。

名前を書いて個人ごとに分別しているということは、まず何より衛生士という仕事へのリスペクトがあることを証明しています。どんな仕事も個人の志や努力、技量へのリスペクトがなければ、いい成果を残せません。そして、良きチームワークはこうしたリスペクトのつながりによって生まれるものです。もし、個人名による分別がなくても、そうした視点をもって見学すれば、いろんなものが見えてくると思われます。

また、一目瞭然の判断基準として「設備、器具の手入れの具合」を挙げる声は多いです。最新の設備に更新されていることが理想ですが、そうでなくてもよく手入れされているかどうかが肝心です。毎日丹精込めてピカピカにしている設備には、何かを語りかけてくるような厳かさがある、と言う先生もおられます。

ミーティングはとても大切な時間

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どのような「ミーティング」を行っているかを質問すればいい、とのアドバイスもあります。全体ミーティングを実施しているのか、その頻度はどのぐらいか、朝礼の有無は、その方法はどんなものか、日報のやりとりの仕方などを丁寧に聞いていくと、その歯科医院のマネジメントの様子が徐々に浮かび上がってくるといいます。

また、どんなにミーティングを頻繁に開いても大人数の場ではなかなか言い出せないことも多いと思います。院長らとの個別面談の機会があるかどうかを聞いてみることを勧める先輩もいます。もし個別面談の機会を設けていたら、かなりの働きやすい職場である可能性が高まります。

新しく社会に出る若者にとって、自分を成長させてくれる職場かどうかが極めて大きな意味を持つと思います。評価の高い歯科医院はおしなべてよく練られた新人教育システムを持っているといいます。「新人はどのように教えてもらえるのですか」と質問に対して、事細かに研修内容について話をしてくれる医院であれば、好ましい環境と期待できるのではないでしょうか。

一概には言えないという留保付きながら、歯科医院スタッフの離職数は参考になるという指摘も多いです。確かに、どんどんスタッフが辞めていく医院には、何らかの問題がある可能性が高いと予想できます。逆に、スタッフの入れ替わりがほとんどない歯科医院というのも、少し警戒した方がいいのかも知れません。組織も生き物です。新陳代謝がないと、どこかに歪みや淀みができるものです。

院長に歯科医院の経営理念を語ってもらうことも有効だという意見もありました。「経営理念は何ですか?」という質問は固すぎるので「先生の夢は何ですか」「目標を教えてください」「部下に今、一番伝えたいことは何ですか」といった角度を変えた質問で聞き出すのがいいようです。

話上手な人、口下手な人と人はそれぞれですが、話のうまい下手ではなく、ふだんから理想の経営を追求している院長の話はやはり深みが違ってくるということです。熱意のある言葉は、聞き手にも必ずその熱が伝わってきます。

このほか、専門的な観点から「保険中心か、自費中心か」「自費の割合はどのぐらいか」「口腔内撮影用のカメラはあるか」「患者さんを担当制にしているか」などの判断基準もあります。こうした質問の答えを重ねて組み合わせながら、自分に合った職場のイメージを構築していきたいところです。

感性を研ぎ澄まそう

自分なりに練った質問と自分なりの視点をもって見学すれば、その組織の質はすぐにわかるようになります。自分とのマッチングにも答えが出るでしょう。ここに挙げたポイントをよく頭に入れた上で、とにかく足繁く、丁寧に歯科医院の見学を重ねてみて下さい。感性も研ぎ澄ませてみてください。「答え」は向こうからやって来ます。


この記事の筆者:デントプレス

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