歯科衛生士の転職は、スケジュール管理が成功の鍵!

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専門知識を取得し、国家資格に合格して働く歯科衛生士にも、やはり「就活」は必要です。歯科衛生士の「就活」は、新卒の学生が同じスタートラインから一斉に走り始める一般企業の「就活」とはかなり様相の違うものになっています。とりわけ歯科衛生士の「就活」の最も大切な要素とも言えるのが募集のタイミングです。どう見極めればいいのか、専門家や先輩たちの意見を参考に考えてみましょう。

歯科衛生士ならではの事情を知ろう

歯科衛生士は、専門学校や短期大学、大学などの歯科衛生士養成課程を持つ専門機関で、3年以上学んだ後に受けることのできる国家資格です。現在の日本は歯科クリニックが増える傾向が続いています。慢性的な歯科衛生士不足に悩んでおり、求人も多くなっています。その点では、一般学生の「就活」に比べると、かなり有利に取り組めるということはできます。

ただ、歯科衛生士ならではの特殊な事情もあります。そのことをよく認識して職場探しに臨みたいところです。

まず、歯科衛生士の国家試験は3月に行われます。この試験を受け、合格が決まってから「就活」するのか。それとも、合格を前提にその前から「就活」を始めるのか。このタイミング選びはとても大きな問題です。

合格後に、初めて「就活」に取り組むと、日程はどうしてもタイトになってしまいます。逆に、早めに「就活」して就職先を決めても、国家試験に落ちてしまっては、それまでの努力は水の泡になってしまいます。95%前後の高い合格率の試験ではありますが、試験は常に水物、結果が出るまでは心配なものです。確かに悩ましい問題ですね。

もうひとつの特殊な事情は、歯科衛生士は途中で退職する人がとても多いということです。歯科衛生士は、かつては女性しか持つことのできない資格でした。そのため、今でも女性が圧倒的に多く、結婚のタイミング、あるいは子育てや親の介護のために、退職する人が多いという実態につながっています。男性と女性は、家事や子育てや介護を対等に担うべきものではありますが、まだまだ女性に負担が偏る現実があり、それが歯科衛生士の退職の多さに反映されています。

退職者が多いと言うことは、一年を通じて採用が行われているということです。突然の退職で、好条件の求人が突然出ることも珍しくありません。絶えず、求人情報にアンテナを張り、タイミングを見極めることが大切です。こうした点をきちんとインプットした上で、職場探しにあたりたいですね。

就活はスケジュールの組み立てが肝心

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それでは実際に自分なりの戦略を立ててみましょう。

まず、1年を求人の多さで見てみます。やはり、3月の求人数が一番多いとされています。新卒で社会に出る歯科衛生士を見込んでの求人と、キリの良い年度末で退職する人が多く、その補充のための求人です。

ただ、新卒の学生が3月の国家試験終了後から初めて就活を始めるとなると、前述したように日程が極めてタイトになってしまうというデメリットがあります。就職先を決めるまでには、履歴書を完成させ、必要書類をそろえ、応募する歯科医院を調べ、面接してくれる歯科医院を選び、日程や段取りを決めていかなければなりません。できれば見学の時間もほしいところです。また、3月は求人が集中するだけに、その分、1年の中で一番競争率が高くなるタイミングでもあります。

新卒者にお勧めなのは、就職する前の年に就職活動を終えてしまって、年明けからは3月の国家試験に向けて勉強に集中するというものです。かなりの数の人が、この日程で動いているようです。

どのぐらい入念に準備するかによって事情は違ってきますが、履歴書を書き始めることから始まる準備作業には2カ月ぐらいはかかると考えておいた方が無難です。年内に職場を決めるには、遅くとも11月までには、求人サイトの登録を済ませ、就職活動に入るのが賢明です。

「来年度の新卒を採用しよう」と考えている歯科医院は、多くの場合、夏休み明け以降に求人を始めています。秋には求人情報も多く掲載されるようになっています。

引越しにも気を配ろう

求人の多い時期は3月だけではありません。9月も求人が増える傾向にあります。

女性が圧倒的に多い歯科衛生士の退職のタイミングは、パートナーの事情に左右されることが多いためです。一般企業の春と秋の人事異動の時期、つまり3月と9月には、パートナーの転勤に合わせて女性が仕事を辞めるケースが目立つようです。3月だけでなく9月という時期もインプットしておいてください。

もうひとつ、意外に見落としがちですが、東京都への上京など引っ越しをして就職することを希望している学生さんは、年内に就職活動を終わらせておくべきでしょう。春の人事異動の時期の都心部は、住居の物件が少なくなっており、準備が遅れると高い家賃を選択せざるを得なくなります。また、引っ越し業者の手配なども間に合わなくなったりします。

最後に、就職先を探す際は、リサーチした歯科医院が「即戦力」、「新卒者」のどちらの採用を考えているのかをきちんと把握しておいた方がいいでしょう。慢性的な人手不足に陥っている業界のため、「即戦力」を求める医院に新卒の学生が入る例も珍しくありませんが、そうした「ミスマッチ」が早期の退職につながることが多いようです。


この記事の筆者:デントプレス

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