その職場はあなたに合っていますか?歯科衛生士が働きやすい人気優良医院とは?

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転職の成功とは、一口に言えば「自分の希望に沿った歯科医院を見つけ、再就職すること」に他なりません。今勤めている歯科医院より労働環境がいい、あるいはやりがいのある仕事を任せてもらえる。また、職場が明るい雰囲気である、など「こんな歯科医院だったら勤めてみたい」と思う理想の歯科医院を想像してみてください。その理想の歯科医院に近い職場へ転職できたら「転職に成功した」といえるのではないでしょうか。

どうしたら希望にかなう歯科医院へ転職できるのでしょう。ここでは、転職成功の秘訣を考えてみます。

女性が働きやすい歯科医院を探そう

歯科衛生士の離職率は、ほかの職業に比べて高いと言われています。「離職率が65%を超える」という調査もあるくらいです。希望にかなった歯科医院が見つからず、2回、3回と退職、転職を繰り返す人も少なくないようです。

では、離職率が高いのはどうしてでしょう。
一つは、歯科衛生士の多くが女性である点が挙げられます。

歯科衛生士の退職理由の中で、一番多いのは「結婚」、次いで「出産」です。残念なことに、日本の場合ヨーロッパのように働く女性を支える政策が充実していません。例えばフランスでは、出産前後に育児休暇をとれる仕組みがあります。育児手当を受けながら職場を3年間休むか、職場に復帰してベビーシッターのサポートを受けるかを選択できるなどの充実した制度があり、結婚・出産が経済的な負担になることはありません。

日本でもこうした制度があれば、歯科衛生士の離職率も下がるとは思うのですが、残念ながら、現状では存在していません。しかし、最近では産休制度が充実した歯科医院も増えています。出産や子育て後の再就職を望む歯科衛生士は、そうした歯科医院を見つけることが大事です。女性が心配なく働くことができる歯科医院は、男性も働きやすい職場になっていることが多いようです。女性が働きやすい職場を選ぶことは、将来の安心を手に入れることにつながるのです。

歯科医院との相性を重視

さて、皆さんが考える転職の条件は何ですか?
「もっと高い給料がほしい」「審美などの技術を身につけたい」「都会の歯科医院で働きたい」など、さまざまだと思います。「オフの時間を充実したい」と考えている人には週休3日という恵まれた環境の歯科医院があります。高給を保証する歯科医院もありますし、スキルアップの研修を設定している歯科医院もあります。歯科医院ごとに待遇は異なるため、丹念に調べれば希望に沿った歯科医院を見つけることも可能でしょう。

ただ、「人間関係が良好な職場で働きたい」ということを条件にすると、数字で評価できない分、調べるのが大変になります。外からでは、なかなかわからない情報ですので、転職エージェントに、情報を求める転職希望者も多いようです。

実際、「院長とソリが合わない」「他のスタッフとうまくいかない」といった人間関係に起因する退職理由も多くあるようです。人間関係に悩む歯科衛生士は結構多く、それが転職の引き金にもなっているのです。

確かに、歯科医院は、院長や歯科助手、同僚の歯科衛生士やその他のスタッフとの距離が近い職場です。数人のスタッフとチームを組んで働くことも多く、人間関係がこじれると治療にまで影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、歯科医院でのコミュニケーションは大変重要になるのです。

ですから、転職に際しては院長との相性を重視した職場選びがとても大切になります。転職を希望する歯科医院へ見学に行った際は、院長とじっくりと話をするのに加え、スタッフや患者さんの様子を観察することを心がけてください。

働いてみなければわからない歯科医院の雰囲気や、院長、スタッフの能力、印象などの情報を集めるには、転職専門のエージェントに相談することも一つの方法です。

給与、待遇は向上するか?

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雰囲気がいい歯科医院を見つけたとしても、給料や待遇が十分でなければ働き続けることは難しいでしょう。まして、転職によって給料が下がってしまっては元も子もありません。賃金など基本情報のチェックは必ず行ってください。

厚生労働省の2015年賃金構造基本統計調査を見ますと、歯科衛生士の給与は、平均年齢33.2歳、勤続年数6.1年、労働時間月168時間、超過労働月8時間の場合、月額給与25万7,700円、年間賞与44万1,900円、年収353万4,300円です。これは企業規模が10人以上の歯科医院の平均の数値で、規模が大きくなると年収は若干高くなっています。

これに加えて、交通手当、残業手当、住宅手当、退職金制度、研修や資格取得制度、さらには、雇用保険、健康保険などの待遇を確認することも必要です。社員が5人以上で法人化をしている歯科医院では、社会保険への加入などが義務付けられています。医院の規模や経営方針などによって給与や待遇は異なります。転職によって雇用条件を向上させるためにもきちんと確認してください。

余裕のある職場の良し悪し

歯科医院に訪れる患者さんの数も、待遇を推測する参考になります。患者さんの数が極端に少ない歯科医院は別ですが、「暇な時間が多いな」と感じるような歯科医院は、働くには良い職場かもしれません。歯科医師が余裕を持って治療できるように、わざと1日の患者数を少なくしている可能性があります。患者さんが予約した通りの治療が行われ、仕事がきちんと管理されている証拠になるのです。

さらに、余裕を持って治療を行っているということは、歯科衛生士にとっても余裕が生まれるということです。スキルアップする気持ちさえあれば、空き時間を活用して専門書に目を通すこともできます。セミナーに参加して新しい技術を習得することもできます。

逆に患者数が多い職場では、そのような余裕はありません。下手をすると患者さんと落ち着いて向き合う時間も無くなってしまいます。余裕があるかないかは、ちょっとした違いですが、スキルアップを転職の条件に考えている歯科衛生士は、見逃してはならないポイントです。

就職は、結婚に似た部分があります。相思相愛で一緒になったにもかかわらず、暮らしてみたら違っていた。同じように、希望を持って歯科衛生士になったが、働いてみたら、理想の職場とはまったく違っていた。では、何が違っていたのかをよく考えて、次の職場を決める際には、前の職場での失敗体験をぜひ活かしてください。まさに失敗は成功のもとなのです。


この記事の筆者:デントプレス

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