徹底調査!『年収○○○万円』の歯科衛生士とは?

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みんないくらもらってる?歯科衛生士の平均月給

歯科衛生士として働くためには、もちろん国家資格の取得が必須です。資格を取得するためには高校を卒業後、厚生労働省や文部科学省が認定する歯科衛生士専門学校や短期大学などに3年間通ったり、4年制大学の歯科衛生士養成課程などを専攻し、必要な修業年限や時間数、必修科目を修得し、歯科衛生士国家試験に合格することが必要です。統計調査によると、その合格率は例年90%以上であり、難易度はさほど高くないようです。とはいえ、資格を持たない「歯科助手」とは違い専門的な知識や技能を要する上、患者さんの口腔内に直接手を入れて医療行為を行うことが認められている専門職であるため、歯科衛生士になると、どのくらいの収入が得られるのかは気になるところですね。

 

厚生労働省が発表する「賃金構造基本統計調査」によると、平成27年の歯科衛生士(平均年齢33.2歳/勤続約6年間/女性)の平均月収は約26万円、平均年収は約352万円であり、時給に換算すると推定1,460円でした。

 

就業先により給与体系は異なりますが、賃金構造基本統計調査にて、同じ条件の歯科衛生士の過去8年間の平均年収推移を調査してみると、最低でも328万円(平成21年)、最高では360万円(平成24年)と300万円代で安定しています。

 

年代別に比較すると、30歳代後半〜50歳代(300万円代前半〜400万円代前半)が好待遇であったという統計調査があり、勤続年数が長ければ給料アップが期待できます。しかし、実際は就業先の規定による場合が多く、勤続年数に比例して昇給し続けるケースは少ないようです。

 

とはいえ、歯科衛生士は国家資格なので、交通費や残業、住宅など各種手当の支給や、各種保険制度、退職金制度、資格取得支援制度などが整っていることが多く、収入面でも安心して働ける専門職と言えるでしょう。

 

 

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気になる賞与額は?

平成27年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、歯科衛生士(平均年齢33.2歳/勤続約6年間/女性)の年間賞与額は平均約44万円です。多くの歯科衛生士が就職する歯科診療所(医院)では、賞与は夏と冬の年2回、診療所の規定により支給していることが多いようです。規定内容はさまざまですが、基本給の2〜4ヶ月分(1〜2ヶ月分☓2回)と定額で決められている場合もあれば、歯科衛生士個人に対する評価や、就業先の利益などにより賞与額が決定するところもあります。給与や賞与額などの待遇は、就業先の規模の大きさや、そこで働く歯科衛生士の人数などに反映される傾向があるという見方もありますが、一概にそうとも言い切れず、診療所の規定による場合が少なくないようです。

給与が年棒制である場合以外にも、歯科衛生士が賞与支給条件を満たしていないと判断されたり、経営上の問題などを理由に賞与を支給しない就業先も少なくないので、就業前に雇用契約書や就業規則などで確認した方が安心ですね。

都道府県別の年収ランキング

平均月給など待遇面の統計調査では、年代に大差なく安定感のある歯科衛生士。現在は、全国で約12万人の歯科衛生士が歯科診療所をはじめ、大学病院や総合病院、保健所、市町村保健センター、福祉施設、保育園、幼稚園、学校、企業、居宅など、さまざまな就業先で活躍しています。近年では、歯や口腔内の衛生管理の徹底が全身の健康維持につながるという考え方が広まり、歯科衛生士の仕事に対する評価や関心が高まっているため、今後さらに需要は増え続けていくでしょう。

では、全国平均ではなく、都道府県別に歯科衛生士の平均年収を比較すると、どのような結果になるのでしょうか。ベスト15は以下の通りになりました。

・1位 宮城県(571.9万)

・2位 兵庫県(464.9万)

・3位 岐阜県(461.8万)

・4位 香川県(453.5万)

・5位 奈良県(438.7万)

・6位 岡山県(415.4万)

・7位 東京都(403.6万)

・8位 群馬県(393.1万)

・9位 千葉県(391.4万)

・10位 静岡県(382.6万)

・11位 京都府(377.2万)

・12位 大阪府(377万)

・13位 山形県(366.6万)

・14位 神奈川県(350.6万)

・15位 愛知県(348.3万)

 

宮城県が2位の兵庫県に100万円以上の差をつけるダントツ首位であり、東京都をはじめとする首都圏が上位を占めていないことは、少し意外な結果かもしれません。それは、調査対象である各都道府県の歯科衛生士の人数や平均年齢をはじめ、平均勤続年数や平均労働時間、平均超過勤務時間、賞与額などが地域によって多様であることが大きく影響しているようです。

全国的に需要が高いと言える歯科衛生士ですが、どの地域で働くにしても、個人の経験や能力をきちんと評価し、ステップアップを支援してくれる就業先を賢く選びたいですね。


この記事の筆者:デントプレス

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