【合格率95%?】歯科衛生士国家試験の難易度について

歯科衛生士になるには、国家試験に合格する必要があります。
この歯科衛生士国家試験はどれくらいの難易度なのでしょうか。
今回は、合格率のデータ及び、歯科衛生士専門学校へのインタビューと共に、その難易度のリアルなところを探っていきます。

歯科衛生士国家試験の合格率は平均約95.7%

歯科衛生士国家試験の合格率は、例年、95~97%くらいが続いています。直近の平成29年(第26回)の受験者数は7,218名、合格者数は6,737名で、合格率は93.3%でした。

平成17年(第14回)~平成29年(第26回)までの13年分の平均を出してみると、約95.7%となります。数値で見る限り、歯科衛生士国家試験は非常に高い合格率であることが分かります。

歯科衛生士国家試験の難易度は?

ここまで合格率が高いとなると、試験そのものの難易度が低いのでは?と感じるかもしれません。実際のところどうなのでしょうか。

まずは歯科衛生士国家試験を受けるのに必要な受験資格を確認しておきましょう。

受験資格

・文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
・都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
・外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た者で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者

(引用:歯科医療振興財団
http://www.dc-training.or.jp/siken1.html)

この受験資格を見ると、学校や養成所を卒業していることが前提となっていることが分かります。
つまり、歯科衛生士として働くために必要な勉強をした、というのが条件になります。

現在のところ、国家試験では毎年220問の問題が出題され、
6割の132問以上正解すれば合格となっているようです。(1問1点とし、220点満点中、132点以上で合格)
そして、試験科目は次の通りです。

・人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
・歯・口腔の構造と機能
・疾病の成り立ち及び回復過程の促進
・歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
・歯科衛生士概論
・臨床歯科医学
・歯科予防処置論
・歯科保健指導論並びに歯科診療補助論

(引用:歯科医療振興財団
http://www.dc-training.or.jp/siken1.html)

歯科衛生士専門学校の講師に聞く!実際の難易度は?

そこで歯科衛生士の国家試験の難易度の実際のところを知るために、
太陽歯科衛生士専門学校の教務主任 國母敬子先生にお話を伺いました。
近年の傾向、合格のためのアドバイスも併せて聞かせていただきました。

Q:―歯科衛生士国家試験の合格率は95%ほどが平均ですが、難易度はどれくらい高いのでしょうか。歯科衛生士の専門学校でしっかり学んでいれば、合格するレベルと考えていいのでしょうか。

A:「現在のところ、歯科衛生士の国家試験は220点中132点以上、つまり60%以上の正答率が合格という絶対評価であり、誰でもしっかり勉強すれば合格できるレベルです。ここ10年間で合格率は95%前後でしたが、昨年は93.3%と10年来、最も低くなりました。
教員の中でも『出題形式が若干変わったか』と言われていますし、歯科医師の先生は『問題自体の質が上がったようだ』と指摘しています。ただ受験生は100%合格目指して、目的意識を持って学べばむずかしいことはありません」

Q:―出題形式が変わるようなことはあるのでしょうか。

A:「歯科衛生士国家試験は出題基準が一定期間ごとに見直されていますが、ちょうど平成28年に出題基準が改訂されました。つまり、平成29年度の国家試験から新しい出題基準が適用されることになります。時代の要請が変わってきていることもあり、社会のニーズに対応できる歯科衛生士を確保するという観点からの動きです」

Q:―歯科衛生士国家試験で、難関の科目を教えてください。

A:「とくにどの科目が難関というのはないと思います。人それぞれ、名称を暗記するのが苦手だったり、状況設定問題のように長文を読み込んで答えを出すのが苦手だったりと、出題形式のむずかしさというのはあるかもしれません」

Q:―近年の変化を踏まえて、歯科衛生士国家試験に合格するためのアドバイスをお願いします。

A:「高齢社会などの時代の要請もあり、歯科保健医療を取り巻く環境がとても変わってきています。歯科衛生士の資質向上も期待されています。
学校もそれに合わせてカリキュラムを変更し、国家試験対策に力を入れて取り組んでいるでしょう。
まずはそうした学校の日々の講義でしっかり学ぶことが大切です。
試験勉強については、従来の『過去問を解く』だけでは安心できません。
過去に出題されなかった新しい情報・知識が問われる問題もどんどん入ってきているからです。
過去問だけでなく、学校で習ったこともしっかりと自分の知識として持っておくことが重要です。」
変化に対応していくためには、出題者の意図を考えて解く力をつけることが大切です。ただ問題が解けるだけでなく、
問題を解いた後、なぜその答えが正解なのかという解説ができるようになることを目指すといいでしょう。
解説できるようになるためには、幅広い知識が必要になるため、早いうちから、日々学習したことをコツコツ積み上げて定着させていくことが求められます。」

過去問対策だけでなく、学校で習ったことをゆとりをもって早くから定着させ、
「考えて解く力」をつけておくことが、これからの歯科衛生士国家試験合格のポイントといえそうです。ぜひ参考にしてみてください。


この記事の筆者:デントプレス

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