歯科衛生士の昇給体制とは?職場別に徹底調査!(クリニック編)

歯科衛生士を目指している方や転職を考えている方にとって、給与のことは大いに気になるものです。
特に一定期間ごとに給与が上がっていく「昇給」の体制については、職場ごとに異なるため、実際どうなっているのか不安になりますよね。
そこでクリニックや病院など、職場別に歯科衛生士の昇給体制について探っていきます。
今回は、クリニックについてみていきましょう!

給与アップを求める歯科衛生士

公益社団法人日本歯科衛生士会が行った「平成27年3月(第8回)歯科衛生士の勤務実態報告書」によると、
歯科衛生士は「現在の職場に最も改善してほしいこと」の問いに対して、給料引き上げや昇給などの待遇改善と答えた人の割合が最も多く、27.7%にも及んでいます。
職場に対する要望として、給与面について最も強いということは、それだけ給与についての不満が大きいということです。
このような現状、歯科衛生士の昇給制度がどのようになっているのか、とても気になるところです。

クリニックの歯科衛生士の昇給制度のしくみは?

多くの歯科クリニックでは、歯科衛生士の昇給制度が用意されています。
しかしそれぞれのクリニックによって昇給額や昇給のタイミング、昇給の基準は異なります。
一般的に、昇給制度のある歯科クリニックでは、1年目、3年目などの勤務年数や、技術面のランクに応じて、年に1回、給与査定が行われ、昇給するということが多いようです。
例えば、3年目に、その時点での技術の評価をランク付けして、そのランクに応じて月何千円~何万円ずつ給与が上がるというしくみです。
また、昇給額が年にいくらと明確に決まっているクリニックもあれば、明確に決まっておらず、その都度、院長が決めるといったケースもあるようです。

ある歯科クリニックに聞いてみました!

この歯科衛生士の昇給制度の実態を知るために、今回は、ある歯科クリニックの院長に、歯科衛生士の昇給体制についてうかがいました。
「当院の歯科衛生士の昇給は年一回、2,000円です。当院は勤めていれば昇給していくわけではなく、成果をあげた分ボーナスに反映されるシステムにしています。」

この歯科クリニックでは、評価を下す人と評価の基準はどのようになっているのでしょうか。
「評価を下すのは院長と『スコアカード』です。その評価の基準にはマニュアルがあります。ただ、現状に即さないことがあればマニュアルは随時変更されます」
院長によると、「スコアカード」とは、マニュアルに基づいて日々の各業務が項目ごとに点数化(スコア化)されたものだそうです。
昇給を左右する評価には、その合計の点数が考慮されるといいます。
「具体的な項目としては『患者さんの離脱率』や『患者さんからの質問に的確に答えられる』などがあります。
患者離脱率は、きちんと歯周病治療の必要性や定期的なメンテナンスの必要性が訴求できていれば下がります。」

ちなみに、この歯科クリニックでは、すべて歯科衛生士さんは常勤の方だそうです。
これまで非常勤衛生士さんは勤務したことがないそうですが、今後、勤務する可能性もあるといいます。

「非常勤衛生士についての昇給制度はまだ設定はされていませんが、バイトドクター同様に『これができたら時給いくら』とし、スキル・業績に応じてどんどん上げていこうと思っています」

歯科衛生士として昇給するための心構え

世間では多くの歯科衛生士たちが昇給を望む中、なかなか自分の思うように上がっていかないこともあります。
確実に昇給するためには、普段からどんなことを意識して仕事をすればいいのか、今回昇給制度について伺った院長に聞いてみました。

「一般企業で考えても、社長が求めることをできる方が良い社員です。歯科クリニックにおいても同様に、
常に院長がどのようなクリニックを理想として行動しているかを確認して、その理念に沿うように動けば、院長はあなたを得難い人財と思うでしょう」

これからクリニックへ就職・転職する場合は、そのクリニックの理想や理念を事前にしっかり確認し、賛同・共感できるか、沿って仕事をしていけるかを確認しておくことが重要といえそうです。
もし自分に足りないところがあれば、それを補うための努力を重ね、業績を積み上げていくことが、昇給への近道といえそうです。
もちろん、事前に昇給制度の具体的な内容を確認しておくのも忘れずに!


この記事の筆者:デントプレス

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