【実録】歯科医師、歯科衛生士は見た!患者さん事件簿

毎日いろんな患者さんの口の中を覗く歯科医師たち。しかしそんな彼らは口の中だけでなく、日常の業務の中でさまざまな人々の心の中も覗いてしまう。
全国の歯科医院で働く現役の歯科医師・歯科衛生士に、歯科医院で起きた奇妙でちょっとおかしな事件簿を聞いてみたぞ!

事件簿1:まだ触ってもないのに痛がるサラリーマン

実録!歯科医師、歯科衛生士は見た!患者さん事件簿

ある日、かなり治療を怖がっている様子の男性が来院。
「○○さーん」と衛生士が名前を呼ぶと、明らかに浮かない顔でユニットへ座りました。
口内を確認し、いつも通り「痛かったら言ってくださいね」と伝え、治療を開始……しようとした瞬間「い、痛い! そこ痛い!!」と声をあげる男性。

いや、まだ触ってません。

恐怖のあまり、まだ触っていない歯を削られたと錯覚している男性。
その後もことあるごとに「もう無理! だから歯医者は嫌いなんだ!」「死ぬ死ぬ死ぬ〜!!!」と子どものように叫び続け、治療は長引き、更に彼を苦しめるのでした。
そんなに治療が怖いのなら、もう二度と虫歯にならないように、一緒に頑張りましょうね。
(東京都/歯科医師/37歳)

事件簿2:「入れ歯が合わない」

実録!歯科医師、歯科衛生士は見た!患者さん事件簿

ある日、いつも来てくださっているおじいさんが来院。
先日お作りした入れ歯を手に「この入れ歯は全然合わん!」とややお怒りのご様子です。
確認するとたしかに全く合っていない。これはさすがにおかしいと思い、よくよく調べてみると、入れ歯は奥さん(おばあちゃん)のもの。

合うはずがない。

夫婦の仲がいいのは素晴らしいことですが、入れ歯は別々に管理してほしいものです。
おじいさんは来たときの勢いが嘘のように、恥ずかしそうに帰っていきました。
今も、おばあさんと仲良く通院してくれています。
(神奈川県/歯科衛生士/26歳)

事件簿3:治療が怖すぎて飲んできちゃう

実録!歯科医師、歯科衛生士は見た!患者さん事件簿

抜歯をすると伝えた治療当日、なんだか赤ら顔でご機嫌に来院した男性。
「先生、今日はひとつよろしくお願いします!」と明らかに酔っぱらってらっしゃる。
なんとここに来る前に一杯引っ掛けてきたと言う。
なぜ予約をしているのに、そんなことをしたのか?と聞くと「歯を抜かれるのが怖くて、勇気付けに飲んできた!」と笑う。

笑いごとじゃないよ。

アルコールが入っている場合、当然治療どころか麻酔すら打てないため、すべて中止に。後日、シラフで来院した彼は「とんだ醜態を晒しました……」と終始反省している様子でした。
不安のないように私たちがサポートしますから、どうかお酒の力は借りないでいただきたいですね。
(熊本県/歯科医師/32歳)

いかがでしたか?どの事件も明日にでも起こりそうな「あるある事件」だったのではないでしょうか。しかしこんな事件に遭遇するのも、毎日患者さんと触れ合うからこそ。治療だけでなく、いろんな人間ドラマが生まれるのもまた「歯科医院」という場所なのかもしれませんね!

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[ライター/堀川あすみ イラスト/酒井栄太]


この記事の筆者:Concent

高円寺にあるConcent編集部です。編集長の酒井栄太氏をはじめとする編集部メンバーが書いてます。