みなさんは、歯とスポーツの関係性についてどのくらい知っていますか?今回は歯科医院という立場から、あらゆるスポーツをサポートする医療法人社団一心会、新札幌いった歯科 院長の西尾先生にスポーツ事業や今後の東京進出、教育体制についてお話を聞いてみました!
編集部)スポーツ事業についてお聞きします。歯科の立場から、プロスポーツのサポートを行なうことになったきっかけや想いを教えてください。
西尾院長)医療法人社団一心会では、「すべての人々に笑顔と健康を提供し続ける組織へ」の法人理念に基づき、スポーツをする多くの人々にも笑顔と健康を提供していきたいと考え、「スポーツ事業部」を設立しました。当法人ではスポーツマウスガードブランド「Shy」のマウスガード( http://shy-dental.com )を取り扱っています。歯科医院で型取りを行い、歯科技工所がユーザーに合わせて作成する従来のカスタムマウスガードのノウハウを活かし、更に改良を加えました。「違和感がほとんどなく、入れたまま話しが出来る」など機能性とデザインが両立した世界に1つしかないオリジナルのマウスガードを提供しています。
編集部)機能性だけではなく、デザイン性までこだわってオンリーワンのマウスガードを作成できるということで選手自身も愛着を持って使用することができますし、カッコいいですね!具体的にスポーツマウスガード使用時のメリットを教えていただけますか?
西尾院長)複数のメリットがあります。
・歯の保護
・怪我の予防
・リミッター(限界点への制御)を緩和
・装着による精神安定
・心肺機能向上と疲労の軽減
・集中力の持続向上
・バランス力向上
上記の様に心理的な安心感から、より積極的なプレーができ、顎が安定するため競技能力が向上すると考えられています。何よりがっちりと噛みしめられるため、力を入れやすいという感想が圧倒的に多いです。また、平衡感覚が向上したとのデーターも報告されています。そこで現在大学との協力で実際の数値化を検証すべく進めています。
編集部)歯の保護をすることによって、精神的、心理的な安心感からフィジカル的な向上に繋がるとは驚きですね。スポーツ事業では、マウスガードを含めたプロスポーツチームの『サポートデンティスト』としてバックアップをしているとのことですが、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?
西尾院長)「Shy」マウスガードの提供を始め、色々なサポートをしています。
・定期歯科検診
・口腔ケアアドバイス、セミナー開催
・外傷受け入れ
・その他デンタルサポート
選手のパフォーマンス向上、限界突破のサポートなど上記記載の効果が期待出来るアスリートのかかりつけ医として、チームドクターとして貢献させてもらっています。具体的には北海道を拠点としているJリーグのコンサドーレ札幌や女子サッカーチームのノルディーア北海道、今話題のバスケットボールBリーグのレバンガ北海道のサポートを行なっています!
編集部)スタッフ皆さんで観戦に行ったりすることはあるのでしょうか?
西尾院長)あります!申請してもらいスタッフ同士や家族などで行くことが多いですね。
実は、スポンサーのみが入れる臨場感あふれるVIP席で観戦が可能なんです!
編集部)VIP席…いいですね!羨ましいです!そんな地域に密着している一心会様ですが、東京に進出するとお聞きしました。きっかけを教えていただけますか?
西尾院長)いくつか理由があります。一心会では、上級ドクターになる為「GDS」「SJCD」「5D」など東京で行われる臨床系セミナーに 参加出来ます。そのセミナーで学んだ知識や技術を東京で実践してみたい、との声が法人内であがってきたのがきっかけです。 もう一点は、理事長の青木の実家が世田谷なので両親や地元の友人や家族に貢献したい気持ちがあった様です。
編集部)法人内のみなさんの意見もきっかけなんですね。社員のみなさんのやりたい事を実現に導くのは、とても社内の風通しがいいですね!東京はご存知の通り歯科医院が既に沢山ありますが、どういう面で差別化を図っていきたいですか?
西尾院長)北海道の3医院を運営しているノウハウを活かし、仕組み化された教育を行い、日々研鑽している診療技術と知識を駆使し「すべての人々に笑顔と健康を提供し続ける組織」を作っていきたいと思います。人に重点を置き、「何をやるかも大切だが誰とやるか」を考えていきたいと思います。
編集部)人との関わりを大事にされているのですね。東京でのスポーツ事業についてですが、札幌で培った『スポーツデンティスト』のノウハウを活かして、東京でも何かアクションを起こしていきたいというお考えはございますか?
西尾院長)北海道のチームのみならず、国際的なスポーツ大会に出場する各種競技の選手が「Shy」のマウスガードを使い、最高のパフォーマンスを発揮し、金メダルが取れればいいですね!
編集部)最後に、人との関わりを大事にされている一心会様ですが、どのような教育体制を取っているのか気になります。診療業務マニュアルが充実していると感じたのですが、診療業務マニュアルを作ったきっかけとどのように活用しているか教えてください。
西尾院長)マニュアルを作成したきっかけは、法人としての基準を決めて働く際の不安や迷いを無くしたり、統一した教育を行う事で、入社したての社員でもストレス無く仕事が出来る様にしたいという思いからです。マニュアルは毎年4月に行われる合宿と、その後月1回行われる全体会議(一心会議)で読み合わせを行う事で、理念、ビジョン、行動規範、道徳観等の「医療人」として「社会人」として大切なあり方を共有しています。
編集部)医療だけでなく、「社会人」として大事なことが学べるのは貴重だと思います。マニュアルを導入することでどういう効果が現れましたか?
西尾院長)教育の進捗が分かりやすくなり、均一な内容、質で教育を行う事が出来る様になり、個人個人の苦手な部分などが明確化でき、その部分を集中的にフォローする事が出来る様になり、教育のスピードが上がりました。何より教える側が楽になったと聞いています。
編集部)教育の流れについて、具体的に教えていただけますか。
西尾院長)歯科医師、歯科衛生士共に3年間の教育プログラムに基づいて教育が行われます。歯科医師用の実習書、実習模型が1人ひとりに用意され、月1回の勉強会で上級ドクターから直接座学とハンズオンの実習が行われます。また、週1回カンファレンスが実施(自由参加)され、実際に患者様の情報を共有し、治療計画や診断についてアドバイスしたりする事が出来ます。衛生士も同様に教育プログラムがしっかりしており、マニュアルと教育プログラムに沿って勉強が出来ます。
編集部)ありがとうございました!東京への進出が楽しみですね!
編集部)歯科という領域を通して、地域貢献、スポーツ事業、東京進出と様々な取組みを行っており、それが人を育てるということに活かされていると感じました!
今後のスポーツ業界でのご活躍も注目したいと思います!
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