昨今歯科業界では歯科医師数過剰が騒がれており、それに伴った歯科医院過剰についても議論を呼んでいます。しかし実際は歯科医院数こそ多いものの、歯科医院に勤務する歯科医師数は少なく、歯科医院単体で見たときの働き手の不足は大きな課題とされています。現在は歯科医師数をさらに削減する流れにありますので、歯科医院が抱える人材という悩みはさらに大きくなっていくでしょう。
このような業界において、あなたはこれから先どのような未来を思い描いているでしょうか?
将来どのようになるか、はっきりしないと考えている方も多いと思います。ただあなたが、もしはじめての就職先に歯科医院を考えているならば、勤務先によってあなたの歯科医師人生は大きく左右されることになります。
はじめての就職先で人生が決まる!
はじめての勤務先では臨床研修医は良くも悪くも大きな影響を受けます。そこで働く院長が一つの基準となり、学びの指標となるからです。
優秀な歯科医師からは多くのことを学べますし、そうでない歯科医師から学べることは限られています。例えば開業医の多くが治療テクニックよりもヒューマンスキルの重要性について提言していますが、その開業医の中でもヒューマンスキルの能力はまちまちであり、ヒューマンスキルのない歯科医師からはその重要性についても、手法についても学ぶことはできません。
このようにはじめての就職先選びは臨床研修医によって人生を決めると言っても過言では無いくらい重要なことなのです。ここではテクニックや知識に加え、“+α”で学ぶことのできる歯科医院についてお話しします。
歯科医院の魅力“+α”
歯科医院にはそれぞれ得意としている何かしらの魅力があります。就職先として歯科医院を選ぶ際はその魅力がどこにあるのか探るのが重要です。“+α”の魅力をもつ歯科医院の例を以下に挙げます。
1. +人材活用が得意な歯科医院
開業は歯科医院を経営するということですが、経営においてはいかにお金を生み出すかの仕組みを作ることが重要です。経営者は設備投資や医院を拡大したり、貯金をしたりして資産を作り、資産を元に更なるお金を生み出していくわけですが、実は貯金や設備投資などよりも目に見えない資産というものがお金を生み出すには必要なのです。
2. +患者さん目線の歯科医院
世の中には「患者さんを大切にする」としている歯科医院はたくさんあります。しかし患者さんを大切にするために行っていることをはっきりと言える歯科医師は少ないように感じます。例えば患者さんの不満として「きちんと説明されなかった」「勝手に治療された」という声がよくあります。このようなことが起こるのは歯科医師が当たり前と考えている処置が患者さんからすると理解できていないためです。非常に単純なことですが、歯科医師からすると常識なので気づくことができない方が多いのです。患者さんの考え、気持ちを推測することもとても重要なスキルの一つです。
歯科医院の魅力“+α”は院長にあり
歯科医院は院長の考えや人柄が色濃く出るところです。雰囲気も院長が作り出します。院長がどのような考えを持っているのか、そしてその考えがどのように体現されていて一貫性があるのかどうかを探ることが重要です。それには院長から理念を聞いてみるとよいでしょう。
そして見学の際に院長の考えと歯科医院になにかしらの違和感がないかチェックするようにすると、よりよい歯科医院に就職できる可能性は高まっていきます。
最後に
学ぶべきは治療技術やテクニックだけではない。
+αが勝負を分ける。
後悔のない就職をしたいならDentPressで
賢く就活!