【プロが指南!労使トラブルのアレコレ】-社会保険完備の条件は?

【社会保険完備の条件は?】

【この記事を書いた人】
プロ・ステ-タス社会保険労務士/国際行政書士事務所
代表 五十嵐 博幸(Igarashi Hiroyuki)
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◆社会保険とは、厚生年金保険、健康保険及び介護保険を指していいます。
(今回は介護保険を除いて説明致します)
◆労働保険とは、雇用保険と労災保険を指します。

先ずは、社会保険についてです。

【事業所としての条件】
厚生年金保険及び健康保険の加入が義務づけられている事業所
(1)法人の事業所で常時従業員(事業主のみの場合を含む)を使用するもの
(2)個人事業で常時5人以上の従業員が働いている事務所

※ただし、サービス業の一部(クリーニング業、飲食店、ビル清掃業等)や農業、漁業等は、除きます。又、社会保険が適用となった場合、社会保険の加入条件を満たす従業員は全員強制加入となります。

【加入者としての条件】
職場が、社会保険の適用事業所となっていても、以下の人は加入出来ません。

被保険者とされない人 被保険者となる場合
日々雇い入れられる人 1か月を超えて引き続き使用されるようになった場合は、その日から被保険者となる。
2か月以内の期間を定めて使用される人 所定の期間を超えて引き続き使用されるようになった場合は、その日から被保険者となる。
所在地が一定しない事業所に使用される人 いかなる場合も被保険者とならない。
季節的業務(4か月以内)に使用される人 継続して4か月を超える予定で使用される場合は、当初から被保険者となる。
臨時的事業の事業所(6か月以内)に使用される人 継続して6か月を超える予定で使用される場合は、当初から被保険者となる。

『パートタイマー・アルバイトはどうなりますか?』
1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数が同じ事業所で同様の業務に従事している一般社員の4分の3以上である方は被保険者とされます。
また、一般社員の所定労働時間および所定労働日数が4分の3未満であっても、下記の5要件を全て満たす方は、被保険者となります。

【5要件】
・週の所定労働時間が20時間以上あること
・雇用期間が1年以上見込まれること
・賃金の月額が8.8万円以上であること
・学生でないこと
・常時501人以上の企業(特定適用事業所)に勤めていること

一つでも、満たさない項目があると加入対象者ではなくなりますから、歯科衛生士の場合501人以上の医療法人で働くことは少ないでしょうから、この5要件に該当する方は、少ないでしょう。

次に、労働保険についてです。

【雇用保険】
失業した場合や、雇用の継続が困難になった場合にその期間の生活保障を得ることを目的とした保険です。
所定労働時間が週20時間以上かつ、31日以上雇用される見込みがあることが、加入条件とされています。

【労災保険】
業務上・通勤途上に起こった災害による負傷・疾病・障害を負った場合に適用される保険で、労災保険の保険料は、全て事業主負担です。
原則として1人でも労働者を使用する事業は、業種の規模の如何を問わず、すべて適用事業場となり保険関係が成立しますので、事業主の方は加入手続を行う義務が生じます。

歯科衛生士が就活をする際は、一般の企業と比べて従業員規模の小さい歯科医院も多いことから社会保険が完備されている医院で働くことは一つのメリットと捉えることが出来ると思います。
社会保険制度については、その存続を含め、様々な意見が云われていますが、一般に社会保険の給付内容は、民間の保険会社には到底真似することの出来ない手厚い内容のものが多く、国として運営しているからこそできる内容と言われています。募集要項をよく見ることで違った角度からも歯科医院の良さを見つけることが出来るかもしれません。

次回は、「残業代の計算方法は?」と題して、お送りいたします。


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プロ・ステ-タス社会保険労務士/国際行政書士事務所
代表 五十嵐 博幸(Igarashi Hiroyuki)
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この記事の筆者:デントプレス

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