【インタビュー】医療法人弘和会 ハートデンタルクリニック(愛知県名古屋市)歯科医師 石原 祐子 院長

「まさに今がクリニックのターニングポイントです!」と予防歯科の取り組みについて笑顔で語る石原 祐子 院長

◆プロフィールを教えてください。
2004年 愛知学院大学歯学部 卒業、愛知学院歯学部歯周病学講座 入局
2006年 医療法人弘和会 勤務、その後医療法人弘和会ハートデンタルクリニック副院長 就任
2008年 医療法人弘和会ハートデンタルクリニック院長 就任

◆大学卒業後からハートデンタルクリニックに入ったきっかけを教えていただけますか?
大学卒業後、歯周科に在籍していたので、開業医に就職しても歯周病についてもっと勉強したいと考えていました。そこで、メインテナンス中心の医院を探していました。そんな中、知り合いの方に紹介いただいたのがハートデンタルクリニックでした。ハートデンタルクリニックの当時の院長もメインテナンスで口腔管理をしながら予防に努めようという考えだったので、考え方が自分とよく似ていると感じ、この医院なら安心して働く事ができると思い入職を決めました。

◆石原院長の歯科医師人生でのターニングポイントを教えてください。
院長に就任してから子連れのママさん達が安心して通院できるようにキッズルームを併設しました。今では、来院患者さんの内4割が12歳以下の子ども達で、メインテナンスに通っていただいています。リコール率は85%で、子どもが来てくれる歯医者であれば、子どもにニーズを合わせる方が自然なのではないかと数年前から考え始めるようになりました。当院には保育士も在籍していますが、子どもを預かるだけでなく保育士と連携した何かよいシステムはないかということをずっと模索していました。そして今年、ひょんなことから小児歯科実践塾代表でいらっしゃる岨 卓与先生の講座に参加しました。岨先生は、12歳以下の患者さんを対象とした歯科医院を明石市で開院していらっしゃいます。その講座で新たに知った3歳未満のお子さんからむし歯のリスク評価を行い、永久歯までむし歯ゼロに成長させるシステムを当院でも導入することにしました。ハートデンタルクリニックも3歳未満のお子さんが毎日数人必ずいらっしゃいます。数年前までは、キッズルームを利用するだけだった患者さんもシステムを導入したことで通常の初診数の倍に増えました。コンサルティングという観点から考えた患者さんの増やし方からリコールのあり方まで、自分が漠然と思い描いていたことが小児実践塾に出会ったことではっきり明確になりました。まさに今がターニングポイントです。

◆ハートデンタルクリニックの特徴を教えてください。
一番長く通っているお子さんは、3歳から通院して今では中学生になっています。私はこれまで乳歯列からむし歯ゼロの子どもたちをたくさんみています。子どもならではの純粋で素直な会話のやりとりも楽しみの一つです。メンテナンス毎に成長していく子どもたちをみていると、むし歯ゼロで成人を迎えさせてあげられます様にという思いで一杯です。成人のメンテナンスの患者さんは、むし歯や歯周病で辛い思いをしてきた方が多いので、しっかりコントロールしてより良い方向に進む様に日々患者さんの声に耳を傾け、アドバイスできることが仕事の充実感に繋がると思います。また、当院では、国際的な評価基準である「ISO 9001」を取得しており、その基準に基づいたスタッフ育成と医療の安全性を大切にしています。その主な内容は、①インフォームドコンセント②メインテナンス③カスタマーサティスファクション(患者満足)です。誰でも迷うことはありますが、この大義を見失わなければ、大抵の場合、自分の中で答えは出ると思います。ただ、経験が浅いうちは、それが正しいのか間違っているのか?成功するのか失敗するのか?といった不安があると思います。最初は、誰かに相談したり本を読むといった第三者の意見を参考にできますが、経験を重ね、自分で決めなくてはならないときが訪れます。そんなとき大切にしてほしい理念を当院では入職いただいたスタッフ全員と認識を共にしています。

◆スタッフの育成方針について教えてください。
当院にはしっかりとした育成カリキュラムがあります。個々人の成長度合いを見ながら、そのカリキュラムに沿って成長を促します。歯科医師の方は、4月は衛生士業務全般を見ながら一通りの院内業務を覚えていただきます。5月以降、原則は患者さんの根治、根充がメイン治療となります。治療は咬合面CR→頬側面CR→インレー形成→クラウン形成→コア形成→前歯部形成の順番になります。1年かけて習得できるようになります。歯科衛生士の方は、先輩DHがみます。目標は4月にスケーリング練習でGW明けのデビューです。また、6月からはSRPの練習を行っていただき、9月には担当できるようになります。年明けからポケット4mm以上の中等度歯周病患者さんのメンテナンスを開始していただきます。子どもの患者さんのメンテナンスは早い段階から始めてもらいます。

◆今後のクリニックの展望を教えてください。
院長に就任した当初は、保育士の仕事は託児することが中心だという考えでした。小学生から大人のメインテナンスを中心に行う衛生士、3歳児以下のメインテナンスを中心に行う衛生士、キッズルーム利用中の子供たちの面倒を見る保育士など個々人が責任をもって仕事に取り組み、滅菌、受付、アシスト、清掃・片付けも分業制にして、歯科医師や歯科衛生士が自分の仕事に専念できるようにしていました。しかし、ただ分業制にするのではなく、例えば、治療がなかなかうまくできない子ども達の様子を保育士が診療室内まで見に来たり、「歯みがきを一緒にしよう」と診療室で保育士が声を掛けたり、だんだんとキッズルームと診療室内の壁がなくなっていきました。そして現在、3歳までに歯医者に来てもらい、むし歯なしで一生暮らせるような予防システムの取り組みを始めました。もちろん、このシステムの確立には、お子さんのご両親とゴールの共有をすることが必須となります。そうしたお子さんの予防歯科の取り組みを通してこの地域の家族に貢献していきたいと考えています。歯科医院が多い中、“むし歯をつくらない歯医者”として名古屋で一番に思い浮かんでもらえる医院になることが近い将来の目標です。自分も結婚して子どもができたとき、むし歯をつくりたくないと思えるスタッフの方と一緒に働きたいと思っています。当院では、スタッフのお子さんを預かる院内保育も行っているので、長く働ける環境です。ぜひ見学にお越しください。

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医療法人弘和会 ハートデンタルクリニック
〒463-0079
愛知県名古屋市守山区幸心2-1317
TEL 052-793-1818
https://www.heart-dental.biz/​
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この記事の筆者:デントプレス

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